でっかいインタビュー①~言語ではなく、コトで国際交流を~「佐藤 壮(さとう たけし)」

こんにちは、じゃんぼです。

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(使いまわし、とか言わないでください)

 

さて、いつかの記事でお話した

 

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札幌のいろんな団体で活動をされている人にインタビューしに行くという企画

 

ついに第1弾をお届けできる日が来ました。

 

以前ゲストハウスyuyuで行われた

「共感を生むプロジェクトのつくりかた」

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このイベントの懇親会で出会った、佐藤 壮(さとう たけし)さんです!!

 

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佐藤 壮(さとう たけし)

  • 1994年 札幌出身
  • 北海道医療大学心理科学部3年生
  • 言語ではなく「コト」で国際交流をする学生団体を立ち上げる
  • 自他ともに認めるイベントモンスター(札幌近辺で開かれるイベントにめちゃくちゃ詳しくて、ものすごい参加している)

大学1年生の春休み、「学生でしかできない事をしよう」と思っていた中、友達と来ていた九州旅行の帰りの航空券を捨て、人生初のヒッチハイクで旅を続ける。その後ヒッチハイクで全国を回る中、広島でゲストハウスに出会う。地元・札幌のゲストハウスwayaに足を運ぶようになり、去年ゲストハウスwayaを運営する合同会社Staylinkの別事業Tabitomo Hokkaidoにインターンとして参加。札幌の国際交流系学生団体が横のつながりを持っていないという事を知り、友人と共に国際交流団体同士のつながりを作り始める。言語ではなく「コト」で国際交流をする学生団体を立ち上げる。2017年夏に札幌で、外国人留学生と交流できる「運動会」を企画中。

 学生でしかできない事をしよう、がきっかけ

じゃんぼ(以下略):こんにちは、今日はよろしくお願いします。早速ですが、佐藤さんが札幌で何をされているか、ということからお聞きしたいです。

佐藤さん(以下略)「よろしくお願いします。今は札幌にある国際交流団体同士がつながる場を作ろうとしてます」

それはどういうきっかけで、はじめようと思いましたか?・・・とお聞きしたいのですが、流れも色々あると思うので、いきなりですが高校時代とか大学に入ったころとか、何をしたいと思っていたみたいな事を聞かせてもらっていいですか?(インタビュー下手すぎか、俺)

「もともと大学に入ってやりたい事とかがなくて。九州の女の子と付き合いたいって気持ちから九州の大学を受けて落ちて浪人して、もう一度受けたんですけど九州には行けなくて。今の大学には何か専門的な知識を身に着けようと思って入りました。大学に入ってからは、学生でしかできない事をしようと思ってヒッチハイクをはじめて、その中で北海道の魅力にも気づいてそれを発信したい、みたいな気持ちも湧きました。それで丁度インターンでTabitomoに入れた時に、国際交流団体がつながってない事を知り、一つにしようという今の活動に繋がってますね」

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 ヒッチハイク中の1枚

なるほど、九州の女の子かわいいですよね、分かります。国際交流団体がつながってない、というのを一つにしようと思ったのはどうしてですか?

学生団体自体がつながりたいと思っていたのにつながれてなかったからですね。どうしたらつながれるか分からないって感じに見えました。それで2016年の11月頃から動き始めて、2017年の1月に団体をつくり、2月に1回目のイベントを開催しました。イベントでは海外に興味のある学生が15人くらい集まってくれて、海外のあるあるとか、最近した国際交流とか、国際交流の中で後悔したこと、そこから考えられる事などを参加した全員で意見交換しました。3グループぐらいに分かれて、みんな話せる場にしました」

全員が話せるイベントっていうのは良いですね。イベントに来た人はどんな学生でしたか?

「国際交流団体に入っていたり、留学経験があったり、バックグラウンドは様々でしたね。色んな大学から来てくれました。北大、北星、学園、東海・・・高校生も参加してくれました」

色んな場所から近い考えを持った人が集まったのは素晴らしいですね。次回もあるんですか?

「4月2日に行いたいと思っています。色んな国に留学とかで行った事がある人に集まって、国ごとの話を聞かせてもらえるイベントにしたいと思ってます。これから留学する予定の人に聞きに来てもらいたいですね。スピーカーは前回のイベントに来てくれた人たちにもお願いして、一緒にイベントを作っていけたらと思ってます」

面白そうですね。海外に興味がある学生には是非参加してもらいたいですね。

外国の人との交流に、言語はなくてもいい

今は国際交流団体をやるほどの佐藤さんですけど、もともと英語とかは好きだったんですか?

「実は、中学の時には英語はほぼ2でした。センター試験も50点とか。全く喋れなかったですね。今もですけど(笑)。嫌いとかではなかったんですけどね。それで、英語ができない喋らないってのは自分の視野を狭くしてるな、と思ってたんです。そんな中でTabitomoに出会って参加してみたら、英語を喋れなくても外国の人と通じ合えるなって感じたんです。これはすごいと思って。自分みたいな英語喋れない人が、言語だけじゃない交流を通して海外の面白さに気づいてくれたら良いなと思って。それで言語じゃなくて【コト】でつながれるコミュニティを作っていきたいなと思いました」

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タイ人と一緒に北海道をツアーする、tabitomoの様子

確かに、英語とかが喋れないと外国の人と交流しようって場には行けないだろう、という気持ちは僕もすごく分かります。そういう参加のハードルを下げるっていうのはとても良いですね、僕も参加したくなります。具体的にはどういう事をしようとしているんですか?

「今年の夏ごろ、外国人、日本人が混ざって行う運動会を企画してます。運動を一緒にするなら、外国語が分からなくてもできますよね。他にも日本に来た留学生と学生が交流できる場を北海道全体に広げて行きたいと思ってます」

運動を一緒にって、すごく分かりやすいし、何かのスポーツって決まってなくて【運動会】だと自分に向いてる種目とか見つかるかも!ってなりやすそうですね。

もともとやりたかったことではない

ここからは、僕自身が団体を運営しはじめたものとして聞かせてもらいたいんだけど、佐藤さんは団体を作ってまだ1か月2か月だとは思いますが、やってて難しいな、と思うのはどんなところがありますか?

「そうですね、やってて思うのは、何のためにやってるのか、誰のためにやってるのか、という部分がしっかりしていないと、団体として続いていかないな、ということですね。団体を一時的なものじゃなくて、継続させていくにはどうしたらいいか、っていうことは常に考えてます」

なんのために、というのはどんな答えがでてきていますか?

「僕たちの団体は利益も出てないですし、最終的には自己満足みたいなものになってしまうと思うのですが、そもそも自分たちが楽しむために始めたわけじゃないんですよね。国際交流したい、と思って始めたわけではないんです。国際交流団体同士のつながりが欲しい、と言っているのを聞いて作りました」

そうなんですか!そうしたら佐藤さんなりの団体へのモチベーションっていうのはどこにあるのか気になりますね。

「もともとやりたかった事ではないですけど、続ける中で今はやりたい事に変わってるというのはあります。モチベーションとしては9月の運動会を成功させるイメージを描いていることですね。100人200人の人が集まって集合写真を撮ってる、って絵を想像してます(笑)。いろんな人たちが集まって、言葉は通じてないのに笑いあっているという。そこに参加した日本人の半分でも20%でも10%でも、自分と同じように海外にもっと興味を持ってもらえたら、選択肢の中に海外に行くというものを増やしてくれたら、嬉しいです。そうなれば今でさえグローバル化が進んでる札幌がさらにグローバル化して、良い人材が北海道からもっともっと出てくるってなりますよね。そういうような理想があります。そのきっかけ作りがしたいですね。そういう気持ちがモチベーションになってます」

なるほど、そういう事なんですね。すごく納得しました。

北海道を、日本を盛り上げる

ここでまた佐藤さん個人の話を聞きたいんですけど、今大学三年生で、学生生活はあと1年ですけど、卒業したらどうしていきたいとかありますか?

「僕は北海道に興味がありますし、もっと人の集まる場所にしたいと思ってます。北海道は宝の山だと思っていて、北海道の人たちが捨ててしまったものとか見つけられなかったものってたくさんあると思うんです。それを見つけて、価値をつけて、北海道を売り出して行きたいと思ってます。北海道が好きなので。もっと言えば日本も盛り上げたいですね。そういう事を思ってる中で、今はタイミングとしてこういう活動をしています」

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tabitomoで余市を訪れたとき

「理想は大きいですけど、今は目の前にある事を全力でやるって事を大切にしてます。1年後2年後何年後っていうのも大事だとは思うんですけど、今目の前にある事を全力でやれなければ良い未来はないと思うので。逆に未来の目標があって、今何しようっていうのも大事だとは思いますし、そういう事は考えますが、今はとにかく目の前の事に集中しようとしてます。それを続ければまた見えてくるものがあるので、そうして広げて行こうと。なので就活が3月から始まりますが、3月4日にイギリスに行きます

えっそうなんだ!(笑)

「ホントはこのタイミングじゃなくても良かったとは思います。でも、就活終わったらまた何か違うものが見えてくるじゃないですか。何かやっておけば良かったなとか、海外行っておけば良かったなとか。それで、いまでしょ、と」

なるほど。それはどのくらい行くんですか?

「1か月くらいです。語学研修と遊び半分半分くらいなんですけど。海外に行った事がなくて、これが初めてなんです。だから、海外行った事ない、英語喋れないのに国際交流団体やってるという。意味わからないですよね(笑)」

それすごく面白いですね(笑)なんでやってるの、って興味湧きます!

「行ったら何が起こるのか分からないですけど、とにかく楽しみですね。先輩とかには就活なめてんのかって怒られますけど(笑)とりあえず3月1日にエントリーシートだけだして、向こう行っちゃいます。何とかなると思ってるんで(笑)」

そうですよね、何とかなると思ってれば何とかなりますよね。普通そんなことできる人いないし、面白いと思う人はたくさんいると思います!

それではインタビューはひとまずここで区切りたいと思います。ありがとうございました!

 

 

ここまでお読みいただきありがとうございました。

佐藤さん、めちゃくちゃ面白いですよね!!

フットワークの軽さとか、思い切りの良さみたいなこと、すごいと思います。

就活始まるのに、イギリスに行ってしまうなんてなかなかありえないけど、それだけの行動力があれば就活もきっとバシッと決めてしまうと思います!

 

 インタビュー第1弾いかがでしたでしょうか、これからも色々な人にお話を聞かせてもらいたいと思いますので、今後もご期待ください!